物づくりに携わる方々はそれぞれの用途に合わせた特殊な刃物を使用いたします。
近年、特に「このような特殊刃物の入手が難しくなり、あっても品質が悪く使い物にならない」と遠方から捜し求めて来られる方が多くなりました。
腕の良い刃物鍛冶も高齢化が進み、後継者もなく、また窓口となる刃物専門店も激減しているためでもあります。
当店では長年このような特殊刃物も製作してまいりました。主な使用用途と簡単な図面等をご用意いただければお見積もりの上製作いたします。

裁ち庖丁

円を描くようにして紙、布などを切断する片刃の刃物です。
東大寺のお水取りで和紙を切断するのにご利用頂いております。

和紙裁ち庖丁

和紙を重ね、定規に当て柄を持ち前後に押して切ります。
そのため刃は片刃で丸くカーブしています。

皮裁ち

皮革工芸で皮を裁断する刃物で上から押し切るように使います。
最近では皮革だけでなくゴムの切断やビリヤードのステックの先のゴムを削ったり、釣りの浮き作りに使用するなど多方面に使用されています。

面取り突きのみ

洋服仕立ての際にﾎﾞﾀﾝﾎｰﾙを空けるためのノミです

ヒゴ通し

大まかに裂いた竹を穴に通し規格のヒゴを作ります。
精度の高いプロ仕様のヒゴ通しです。

ヒゴ通し	サイズ/74×64×2.5(厚)mm	穴径1.5mm～4.0mm	重さ/146g	¥17,600
穴径1.5mm～4.0mmの範囲で8種類で裏側に多少反らしてあります。

ヒゴ引きナイフ

竹ヒゴを作る時に使うヒゴ引きナイフ。
手前に引いて削るので左右逆の仕様になります。

竹節削り

篠笛を作るときに竹の竹の節を削る刃物で木の柄を付けて使用します

鼈甲ナイフ

海亀の一種タイマイの甲羅の鼈甲を加工するときに使用する刃物です。
両刃仕様

鍛造　オーダー鋏

紙や布などを切る小型の鋏鍛冶が鍛えた本格的な鋏は無いかとのご要望が多々あります。
最近の小型鋏はステン素材をプレスで抜いたタイプのものが大部分のため、プロの方が紙や布を切るには切れ味が悪く滑るため思い通りに切れない、裁ち鋏では重すぎると言われます。
そのような方のご要望にこたえ、鍛造した鋏を製作しました。

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