ア フ リ カ 地 図
中央アフリカとナイジェリアの間に位置するカメル-ン。北部にある湖がチャド湖
マタカム族の刃物つくり
川砂を鉄に変える鍛冶師はマタカム族のヘパイスト。魔術師で司祭で神と崇められていました。
マタカム族は今から60~70年位前まではこのようにして刃物を作っていました
刃物造りの工程
炉 の 全 景 炉の上にいるのはふいご係りの若者、下にいるのは鍛冶師とその助手。 粘土で固めた炉に木炭を入れふいごで空気を送り真っ赤になり十二分に 温度が上がってから水の無い川底から集めた磁鉄鉱を炉に入れる。 一昼夜経過後炉の火は消され中から鉄塊が取り出される。 |
炉から取り出された鉄塊 炉から取り出された鉄塊は鍛冶師の自宅へ運ばれる。この段階では燃え きらなかった木炭と熔融した石英質の砂の混合物で精錬された鉄ではな いので石の金床の上で叩いて鉄だけ固まったところを選りだす。この鉄片 を細かく砕き鍛冶場の炉で溶かし加工し鉄棒状にする。 |
刃 物 造 り 鉄棒状に加工された材料を赤らめ石の金床の上で叩いて形を作っていく、 焼きいれも水に入れると割れが生じ脆くもなるので水で薄く溶かした粘土 で入れる。残念ながら現在ではこの鍛冶師の技法は完全に消滅している。 これらの工程は日本の刃物造りとも非常似て居る個所が多い。 注)上記写真は「秘境マンダラ」から抜粋 |
現代のマルア郊外の鍛冶屋村・モコロの水曜市
半世紀以上経過した現在では、面倒なたたらで鉄を鋳造しなくても簡単に車の解体材料などが手にはいる。その結果たたらの技法は幻のものとなってしまった。
マルア郊外の鍛冶屋村 (撮影日2001/1/16) |
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マルア郊外の鍛冶屋村 (撮影日2001/1/16) |
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マルア郊外の鍛冶屋村 陳列されている各種刃物 (撮影日2001/1/16) |
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マルア郊外の鍛冶屋村 陳列されている各種刃物 (撮影日2001/1/16) |
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マルア郊外の鍛冶屋村 陳列されている各種刃物 (撮影日2001/1/16) |
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マルア郊外の鍛冶屋村 材料となる車のスプリングも見える (撮影日2001/1/16) |
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マルア郊外の鍛冶屋村 陳列されている各種刃物 (撮影日2001/1/16) |
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マルア郊外の鍛冶屋村 作業中の鍛冶職人 (撮影日2001/1/16) |
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マルア郊外の鍛冶屋村 (撮影日2001/1/16) |
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モコロの水曜市の鍛冶屋 陳列されている各種刃物 (撮影日2001/1/3) |
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モコロの水曜市の風景 (撮影日2001/1/3) |
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モコロの水曜市風景 入り口付近 (撮影日2001/1/3) |
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ヒデの木曜市 (撮影日2001/1/4) |
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バフ-サム仮面ダンス (2001/1/18) |
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バフ-サム仮面ダンス (2001/1/18) |
マルア郊外の鍛冶屋村で
車の解体材から作られた刃物
鎌 全長/360mm重さ/260g タイヤのホイルを利用し、手元には木柄にして握りやすいようにつくられている。 |
①とげ抜き 全長95mm 重さ5g
②縫い針 全長110mm 重さ8g
③小型鎌 全長185mm 重さ13g
④庖丁(ナイフ) 全長315mm 重さ75g |
アックス |
釿(チョウナ) 全長300mm 重さ550g刃巾60mm 硬い木を削るため車の板バネを使用している。 また、刃部全体を三角形にして打ち込む度に柄に食込み抜けにくくなっている。 |
鋏(ハサミ) 全長280mm 重さ250g 刃の裏側を叩いて凹ます、 お互いの刃を内側反らせるなどハサミが切れる原理を理解して作られている。 |